韓国縦断の旅 第3部

8月24日

蚕室のオリンピック競技場を見学に。

おや?サブグラウンドに見たことのある人たちが…。

おお、ウチのユースじゃないですか。

昨日から韓国遠征に来てるのは知ってたけど、今日はここで試合をやるのか。なんて偶然。

というわけで、早速幕を張る。

国際試合だから日の丸も。

今日の相手は明和大学らしい。

45×3本
1本目 1−1 戸高
2本目 0−0
3本目 1−2 松尾

怪我から復帰した戸高が良い、フィジカルでも負けてなく、ガンガン動きまくる。
高円宮に向けて嬉しい材料。

今回の遠征はリハビリ組も全員帯同、3本目は1年生主体。
悠斗と天野と早田と塩田がプレーしてるのを久しぶりに見た。
神邉を見るのは何気に初めてだった。

韓国人の英語力なんてこんなもん。

さて、試合を見ていると、今日の代表の練習は波州で夕方からやるらしい、という風の噂が。

というわけで、まさかの二日連続の波州。

今日はフリーキック中心の短い時間で集中したメニュー。

柿谷も完全合流。

追浜の太陽だった加藤さん、今はU-17代表の太陽。

練習後に記念撮影。

今回は宏太に記者が張り付くことが多かったし、Aさんがすぐに「バス出しまーす」っていうもんだから、やっと撮れたよ。

 

今日初めて気づいた。

韓国のJヴィレッジは鳴り物禁止。

こんな山の中なのに。

今日はダッカルビ!

韓国のえなり。

こいつが曲者。

急に鉄板に油を注ぐと、

おもむろに着火。

料理には一切関係ないただのパフォーマンス。

無言で急にやるからビックリした。

8月25日

今日は懐かしの城南総合運動場を訪ねてみた。

あの河合のゴールは一生忘れられないね。

おや?中にどっかで見たことのある人たちが…。

おお、ウチのユースじゃないですか。

今日の試合はここでやるのか。なんて偶然。

というわけで、早速幕を張る。

今日の相手は中央大学、の予定だったが、ユニには『豊生』と書いてある。見た感じも高校生っぽい。

45×3本
1本目 0−0
2本目 1−1 出口×2
3本目 4−0 出口×2、小野、荒井

出口が絶好調、一時期サイドバックで使われたけどやっぱりFWだよ。

3本目の途中には急にスプリンクラーが作動するハプニング。

城南から地下鉄でソウルを越えて高陽へ。

いよいよ予選突破をかけた一戦。

高陽スタジアム。

2層式で5万人くらい入るらしい。

幕。

土曜日でソウルからも近いということで、バックもメインもそこそこの入り。
しかも日本人だらけ。

巻くも多くほとんど日本のホーム状態。

この中にウチのユースもいます。

試合は皆さんご存知の通り。

この時点で4グループ消化して3位の3位。

明日の結果次第ではまだチャンスはある!

試合後は選手に送れて、監督以下スタッフの人たちもこちらに挨拶に来た。

まだ可能性はあるが、区切りということなのだろう。

選手を出待ちし「明日の結果を信じて待とう」と伝えて、スタジアムを後にした。

水原でも済州でもどこでも行くから、頼むから奇跡が起きてくれ!!

8月26日

仲間は今日帰国。またしても一人ぼっち。

モーテルでEグループの試合を、テレビとパソコンで同時中継。

チュニジアがタジキスタンに2−0か3点差つけて勝てば日本が勝ち進めたのだが、残念ながらチュニジアが1−0で勝つにとどまった。
数多くの決定機を決めてくれたら…。

これで残された道はコロンビアがガーナに5−0で勝つこと。
だが前半終了して1−0でガーナがリード。

ここで観念して、翌日の帰国便をおさえることにした…。

8月27日

金浦20:20の便で羽田へ帰国。

予定外の早い帰国となってしまった。

後記

組み合わせが決まった時点で、世間一般では予選敗退するだろうという見方が多かった。

それでも何とかなるはずだと信じて臨んだ今大会。

城福監督が目指すサッカーだからこそ選ばれたウチの5人。

ナイジェリアやフランス相手にも日本のサッカーで真っ向勝負した。

通用する部分もあったが、残念な結果に終わった。

宏太は大会を通して体調が良くない印象を受けた。

金井は3試合ともフィジカルで勝る相手に互角に渡り合っていた。それだけにフランス戦後の悔しい表情は忘れられない。

学は満身創痍の体で、この大会まではとにかく頑張るといって、ボロボロの体で戦っていた。

仁は孤立しがちだった前線で体を張ってプレーをしていた。あのナイジェリア戦のシュートが入っていれば…。

甲斐は最後の最後でレギュラー落ちしたが、ナイジェリア戦での出来は決して悲観するものではなかった。

立ち上げ当時は中3だった学たち(初召集は中2)。
当時の常連は学と仁と優平。
そこに宏太が加わるようになり、1次予選を迎える。

残念ながら優平は落ちてしまったが、宏太はレギュラーの座を掴み、仁はマカオ戦で6得点、学は韓国戦で貴重な同点ゴールを決めた。

その後、金井が加わり迎えたU-17アジアユースはご存知の通り。

アジアを制したことにより注目度が高まった今大会。

終わってみれば、やはり相手が悪かったと言わざるを得ない。
別のグループに入っていれば予選突破できる可能性も上がっただろう。

だが、この世代の世界のトップと戦い、散ったことにより、より多くの経験を得られたのはないか。
それは実力が同等以下の相手に勝ち進むより、よっぽど価値のあることなのではないか。

消えていく選手が多いと言われる、この年代の代表。
この経験を糧に、そうならずにこれからも頑張っていってもらいたい。

この悔しさは上のカテゴリーで、その時世界との差は確実に縮まっているはずだ。

終わり